いま いち日本人はこう考えた


『いま中国人は何を考えているのか』読了。

まえおき

仕事で中国と関わりがあるもんで、読んでみました。
常々、直接会う中国人と報道などで間接的に聞く中国人のギャップを
不思議に思っていたところ。

読んでみて

どうも、日本と中国の違いは政府・政治がどれくらい生活に踏み込んできているか、ということで
それを差し引くと本質は変わらないらしいです。
中国では言論や公安に政治の手が入る。そのため人々は言質をとられないよう慎重であり、
報道されるのは政治の手が入った情報。政治の手が入るのでメンツが重要になる。
人々はそんな生活に不満も持ちながら過ごしている...
思えば自分も、政治家を日本人代表と思ってほしくない、と考えます。状況は同じこと、みたいです。
自分が今まで出会った人の感想では、感情->行動がダイレクトなのかなとか思ったりもしますが
人口が多いためサンプル抽出が少なく偏ってたりするのかもしれません。
日本人にも心の中に秘める人、口がすぐ出る人とか様々ですし。
しっかり自分で感じて、自分で判断すれば正しい。

主題は

異なる体制やイズムを批判しあう時代は過ぎ去ったのではないだろうか。それよりも、他国の体制・理念から吸収できる要素があれば、素直に認め、謙虚に学ぶ。そんなしたたかさが、各国に求められているのでないか。

きっと著者の言いたかったことはこの下り。誰かが優れているわけでなくベクトルが違うだけ。
あたりまえのことを言っているようで、"学ぶこと=したたかさ"としているのは面白いところ。

閑話休題

『レジに2元分のつり銭が足りなかったので、2元のガムをつけてきた。』
別の面白さ。発想が柔軟...なのかな?