してやられた。
- 作者: 初野晴
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ハルチカシリーズ4『千年ジュリエット』読了。
やられました。
以下反転。
はい、表題作「千年ジュリエット」の叙述トリックにすとんと嵌りました!
物語最初で既に4人だったとは。
自分の声がみんなに届かない、という独白が物理的な意味だったとは。
ほとんど読み飛ばしていた1ページ目が、重要なスタート地点であったとは。
2回目すぐに読み返してしまう。
してやられた。
仕掛けが暴かれるときの、"趣味の悪い覗き見"を連想させるカエラ姉さんの言葉。
その印象は間違いで、トモちゃんの願いがわかったときの寂寥感。
ほんとにしてやられた。
希望の繋がる終わり方。
よかった。
おすすめです。
(でも1作目から順に読まないと楽しみが薄いかも)