結局数学者は変人だってことにならないか、これ。

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)


「浜村渚の計算ノート」1さつめ読了。


各話ラストの、渚ちゃんの犯人説得が面白い。
ただ、人死にすぎなのがちょっとね...
出てくる数学の定理、定義は中高で出てくるレベル。「あぁあったね」というもの。
数学って面白いよ!を伝えるためのチョイスと感じます。
作者殿も10代向けとして書いているそう。
そういう面からも日常の謎を扱うシリーズにしてもらいたかったかなぁ。


ゼロの悪魔(ゼロで割る矛盾)な話がお気に入り。
工学的には"∞"なので「はい、計算完了*1*2」となり歓迎だったりします。
プログラム的には"divided by zero error"で「あぁ、エラー処理書き足さなきゃ。めんどくさ」なもの。
実用上はさっさと片付けちゃえばいいけど、純粋数学の世界は大変なのね。

*1:∞ってことは他の要素の影響を全く受けないってこと、抵抗∞=絶縁のように。

*2:分母に現れると1/∞=0となり無視できる項になります。