何年何月何日何曜日、地球が何回回った日?

武器としての決断思考 (星海社新書)

武器としての決断思考 (星海社新書)


「武器としての決断思考」読了
「決断」より「思考」=ディベートにウェイトをおいた内容でした。


子どもの頃、誰もが体験したと思われるタイトルにしたアレは
ディベートにおいても重要なことだそうです。
(しかし、改めて文字にしてみると□ばっかりだ...)


とはいえ屁理屈で黙らせろってわけではなく
相手の主張の根拠を丁寧に確かめていこう、と説いています。

//こんな例で紹介しています。//
X社に内定したAさんは就職活動を続けるべきか-
 ↓
もっと良い会社に就職できるかもしれないから続けるべき
 ↓
良い会社ってどんな会社? X社も十分良い会社じゃない?

ただ、この"後の先"のやりかたはあまり良くないとも思います。
自己の内省ではこれを重ねていけば良いと思います。
しかし人と主張を交わすときは『批判するなら対案を出せ』がよく言われることですから。
相手の主張の根拠を想像した上で、解決を狙うのが今求められていること。
この例なら自分の考える良い会社(給料とか、休暇とか、事業の将来性とか)を整理した上で
議論を進めなければならないのではないかと。


もしかすると、瀧本さんもそれに気付いた上で
議論を持ちかけられる呼び水としてこの本を書いたのかもしれません。






と、ここ*1まで書いて
『ああ、自身の決断をどのようなプロセスで行えば良いか』がこの本の主題だったかと思い直しました。
書いてみることで自分が誤った方向に考えていたことを理解。
ディベートの説明は、思考はセルフディベートによって行おう というためにあったのですね。
です。

*1:"自己の内省ではこれを重ねていけば良いと思います。"