今月の本

黒猫の回帰あるいは千夜航路

黒猫の回帰あるいは千夜航路

パリから黒猫が帰ってきた!

タイトルから帰国するだろうことは期待していたものの、ひとつめのお話で早速帰国なのが意外。(裏表紙のあらすじって、あまり読まないんです)
舞台が戻ってきたときって話のスケールが小さくなって物足りなくなったりするのだけれど...そんな印象は受けなく楽しく読みました。
シリーズを重ねる度だんだんと、行動を読み解いていく物語から想いを読み解いていく物語へ移ろっていくような。


それぞれの章は独立していながら、一冊ごとに距離感や進む未来の展望が変わっていくので...



黒猫の約束あるいは遡行未来

黒猫の約束あるいは遡行未来

少し前にうっかり間違えて借りてしまった前作を読み返していたのは正解だったのだ。^^;