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今月の本 1

読書感想文

ピラミッドと振り子のゲーム[文庫] (小学館文庫)

ピラミッドと振り子のゲーム[文庫] (小学館文庫)


「あなたにとって時間とはなんですか」p.35


私にとっての時間とは、「思いつきをカタチにするために消費しなければならないもどかしい手続き」です。
例えば"牡蠣のニンニクバター蒸しが美味しい"(<-これを書いている今日食べた)ということを残すためには
作り方や、どんなところが美味しいか、ということを表現しコミュニケーションをとります。
この手続きが短いほど"気が合う"とか"上手くいった"と感じます。
視点を変えれば「時間は思いつきを共有するためのもの」ともいえるのかもしれません。
ちなみにこの牡蠣蒸しの美味しいところは(牡蠣自体もいいのですが)身からでたツユ!これを最後に飲み干すのがよいのです。

美味しいものを食べる、面白いものを見る、切ない物語を知る...
これらは全て「楽しい体験」。人間は楽しい体験をしたいがために生き続けているわけですが
これを阻害するのは苦痛と萎縮。苦痛は生命活動に影響を与えるような肉体や精神の痛み。
萎縮は苦痛を避けたい感情と行動の制限。
このうち精神の痛みと萎縮は杞憂だと気付けと語っています。
失敗したとき、失敗を体験した時の感情を知りたいがために望んで失敗している。
いずれ必要になるものを得たのだから悲観はせずに先に進め。
これは自分にかけたブレーキを外し再発進するために憶えておきます。
肉体の痛みについては...どうしようもないか。


ただ、そうして悲惨な最期を遂げたとき「満足な体験が得られた」と言って笑って死ねるかは(苦笑)




p.s.
ヒューマン・デザインの考え方につながっているなあと思ったら作中の魔女はそちらの人みたいでした。