エコノミクスはエゴ読みクスなのかも
「ひたすら読むエコノミクス」読了。
"ひたすら読む"の通りひたすら文字です。
イラスト・図表は章の扉絵以外全くなし!これは珍しいんではないでしょうか。
覚えたこと
- "モラルハザード"は当事者にとっての最適選択と社会にとっての最適選択が違うものになってしまうこと
- これを一致させるための施策が"インセンティブ"
"モラルハザード"
生活保護問題はまさにこれ。そりゃ、当事者にしてみればもらったお金は好きに使うでしょう。
是正策として「支給基準を厳しく」とか「用途を制限(現物支給etc)」の案を見ます。
しかし北風さんより太陽さんな環境を作ることでインセンティブとしたいところ。
やっぱり社会が楽しんで突き進まなきゃってことか! あとは雇用の斡旋と。
他、"価格を上げると需要は減るので最適な利潤を出すにはバランスが大事だよ"ってことに触れている章もあります。
これ、この頃のストレス。消費税増税での税収が増える見込みとか、ちゃんと語っていただきたいもの。
政治家はxx歳までに得意分野において一冊執筆すること、とか
手当てを現金で払うのではなく出版社に補助金を出して保障冊数買い取らせる、とかにすればいいのになぁ。
決めるのは官僚だからよく分からん、ってことなのかしら。
上2例ともお金が絡んだ例になっちゃいましたが、他にも組織運営に関わることだとか
「社会において正しい選択をするために」が経済学の本懐だと伝わりました。あってる?
表紙に"READ ME 1ST"とありますがすこし言葉を耳にする機会に触れた後
"READ ME 2ND"として読むのが一番面白いかもしれません。
ちなみに自分の1STはNHKの「出社が楽しい経済学」でした。
ターゲット
- 「経済学って何だろう?」の入り口として流し読み。*1
- 興味のある分野を深く勉強するときの副読本として。
- 作者: 伊藤秀史
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2012/04/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:興味をひいたところを読むのがいいと思います。合わないところはまた機会があればで。