能動的我の強さ
- 作者: 瀧本哲史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 612回
- この商品を含むブログ (78件) を見る
「僕は君たちに武器を配りたい」読了。
先に読んだ本たちを補強する内容でした。
水を守りに、森へ: 地下水の持続可能性を求めて (筑摩選書)
計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話
理系なお姉さんは苦手ですか? ?理系な女性10人の理系人生カタログ?
共通することは、自分が決めた道にのめりこんでいること、会社規模にかかわらず『個人が』強力に推進していること、です。
「僕は君たちに武器を配りたい」で様々な例が出てきますが、どの例でもこの資質を持った人のことでした。
千万人と雖(いえど)も吾(われ)往(ゆ)かん、の心構えです。
それを『能動的我の強さ』と自分は名付けました。
自分も現在、とある技術検証にて似た立場にいます。
何をやらなければならないかは明確なのに、誰も手を出さない仕事。
↓
もう面倒になって自分でやることに。
↓
開始当初は「大変だよ」っていう変なアドバイスをよくもらう。
↓
それに一々向かい合うのもまた面倒になって、「言葉だけで関わる人はいらないよ」と粛々と進行。
↓
手をつけて状態を見えるようにしたことが良かったのか?
ありがたいことに、今ではバックアップしてくれる人も。
↓
しかし協力者が増えた反面、自分の実行力が鈍ってきているか?と感じている。 <- 今ココ
誰かがやってくれるかも、の甘えがあったか?
少し閉塞感を覚えていたところにいい刺激になりました。
自分がやると決めたことに、あきらめないこと。*1
実行するための熱量は自分の内部に既にあると思い出すこと。
それが自分の受け取った「武器」です。
さて、連休ゆっくり休んでから頑張るとしましょうか。
最後に、覚えておきたいと思った言葉です。
- 「現時点の少数意見」が正しければ必ず儲かる もっとも大切なのは、人と違う「インプット」を得ることだ。
- イノベーター型の起業家を目指すのであれば、特定分野の専門家になるよりも、いろいろな専門技術を知ってその組み合わせを考えられる人間になることのほうが大切なのである。ほかの業界、ほかの国、ほかの時代に行われていることで「これは良い」というアイディアは「TTP(徹底的にパクる)」すれば良いのである。
- 起業家が新しいビジネスを見つけるときの視点として、「しょぼい競合がいるマーケットを狙え」という鉄則がある。
- 将来その会社を叩き潰すために就職する
- 若い人が何か新しいことにチャレンジしようとするときに、「それは社会では通用しないよ」としたり顔で説教する「大人」は少なくない。しかしその言葉は、既得権益を壊されたくない「大人」が自分の立場を守るために発しているかもしれないのだ。
- ただし気をつけねばならないのは、あまりに強烈なコンプレックスを持つリーダーは、最終的に破綻するケースも多いということだ。
*1:ここまで「個人がやるんだ」という話ですが、「いや、絶対に"みんなで"進めるんだ」という考え方で進めるのもまた『能動的我の強さ』