水を守りに、森へ 読了

水を守りに、森へ: 地下水の持続可能性を求めて (筑摩選書)

水を守りに、森へ: 地下水の持続可能性を求めて (筑摩選書)




サントリー社「天然水の森」プロジェクトのこれまでを記した本です。


この本を読むまでこのプロジェクトのこと、知りませんでした。
そして私企業が自らの意思でおこなっていることに驚いています。
水が自分の商売道具とはいえ金額を考えたらおそらくペイできないであろうこと。
それなのに100年後を憂いて行動をとれる。
サントリーのことが好きになりました。




[覚えておきたいこと箇条メモ]
どんな大企業でも、プロジェクトを動かすのはただ1人の思いつきと情熱らしい。
2-3人の、ではなく1人の。


自然界のバランスを崩すのは単一種の増加。
それは人間だけに限らず、動物でも、植物でも同じ。(書中では竹や鹿が例に)
癌も単一細胞の増殖だったっけ。


「刈り伏せ」
動物に食べられた草は自らその根の一部を枯らし、土の肥料とする。
土を耕すとともに吸い上げる養分を絞る。
興味深い仕組み。