日本語の難問 読了

 

日本語の難問 (宝島社新書)

日本語の難問 (宝島社新書)

 
日本語の使い方について尋ねられた質問に、学問的アプローチで答えていく本です。
 
言葉の使い手はあまり深く考えてないんですけどね。
間違えて使用しているものが定着してしまったり
故意に改変したり。
 
きっとそれが1人のものであれば明確な法則が(本人が気付いていないにしろ)あるものと思いますが
現代に至るまで多くの人が改変してきているから複雑怪奇になっているのでしょうね。
 
 
 
間違えて使用して、といえばコレ↓
 
・「須く」は全てと同じ意味だと思っていた
・「さわり」は導入部分のことだと思っていた
・「世界観」はその世界のが醸す雰囲気のことだと思っていた
・「姑息」は卑怯と同じ意味だと思っていた
・「檄を飛ばす」は叱咤激励することだと思っていた
・「知恵熱」は頭を使い過ぎて発熱することだと思っていた
・「募金する」は無償で金品を贈ることだと思っていた
・「憮然」は腹を立てている様だと思っていた
・「恣意的」は悪意を以てという意味だと思っていた
・「にやける」は口許が緩んでにやにやすることだと思っていた
・「敷居が高い」はなかなか手を出しにくいことだと思っていた
・「爆笑」は大笑いすることだと思っていた
・「たそがれる」は考え事をしてぼうっとすることだと思っていた
・「一姫二太郎」は女の子一人男の子二人の意味だと思っていた
・「性癖」は性的嗜好のことだと思っていた
 
誤用だと知る人が極僅かになったとき、正規の意味に。
少し寂しいですが摂理かもしれません。