今月の本 1

マリオネットの罠 (文春文庫)

マリオネットの罠 (文春文庫)

中学生のミステリ入門書、赤川次郎
でもそれだけじゃない、赤川次郎
これは怖いほうの赤川次郎

動機がわからないまま進行していく中盤は彼女が恐ろしい。なぜ閉じ込められていた場所からあっさり出られたのかわからない怖さもあってなおさらに。

その世界の見え方が変わり物悲しさが残るエピローグも、いつもの赤川次郎

今月の本 2


心身の不調はどのようなときに表れるか。

この本がよかったところは、長時間労働は避けよう、飲み会で言いたいことを言い合おう、というどこかで聞いたことある手法に対し「それがある(ない)職場にトップダウンで手を入れても解決はしません」と言っているところ。

活動や決まり事だけ用意されても、現状に陥っている理由は解消されないもの。それどころかマイナスなのは仕事をしている人全てが経験したことがあるのではないでしょうか。仕事が終わればみんなさっさと帰ります。(あっちゃダメだけど)生活残業ならメンタル不調にはならないでしょう。まずは仕事を片付ける手段を見つけることやうまくいかない障害の解消が一番。コミュニケーションってやつだって「あの人がいればうまくまわる」となれば勝手に活発になるのに。

さだまさしさんも言いますし。「忘れてくれるな仕事ができない男に―」



ただ、問題提起までで終わってしまっているのが残念。
現象の分析と問題提起までは「うん、そうだね。」で終わってしまうので。
自分の最適解は自分で見つけなきゃいけない、のはその通りなのだけどね...



追加。
本論では「なぜ体育会系はメンタル不調に強いか」「部活動を通して上下関係や理不尽に慣れているからだ」という主張もありました。これはありきたりではないか。
私思うに、声を出すことと足裏への刺激がリフレッシュになるからではないかと。
なので明日もフットサル楽しんできますー